8月24日(水)土浦市民会館にて茨城県戦没者追悼式が執り行われ追悼の辞を述べさせて頂きました。
本日ここに茨城県戦没者追悼式が執り行われるにあたりまして、追悼の辞を申し上げます。
今なお悲痛の思いが込み上げてまいります。本県五万八千余名の方々がご家族を案じつつ戦場に散り、戦禍に倒れ亡くなられました英霊のみたまにつつしんで哀悼の意をささげます。
数年前、私は硫黄島に行ってまいりました。硫黄島は、東京から約千二百五十キロ、面積は約二十平方キロ、南北約八・三キロ、東西は最大四・五キロ、この小さく平坦な小島で三ヶ月にわたり悲惨な戦いが続けられました。その島の突端から見下ろせる砂浜はどこまでも白く、空はどこまでも青く本当に本当に静かでございました。
戦後六十六年経った今日、現在の平和と繁栄が戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に築かれていることを、ひとときも忘れてはいけないことだと思います。平和な世は尊いものでございます。
二度と再び、戦によって人の命が散るようなことがあってはなりません。
あの悲劇的戦争を風化させないためにも、本日のこの追悼式は大いに意義あるものと確信しております。
去る三月十一日に発生致しました東日本大震災、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に被災された方々にお見舞いを申し上げます。
茨城県内も大きな被害がありました。私も、今まで経験もした事の無い大きなゆれを感じた時、一番に「子供は、母は、大丈夫か?」という気持ちになりました。なかなか繋がらない携帯電話を手に夜遅くまで連絡を取り続けました。地震の瞬間、誰もが〝家族の安否〟が一番気がかりだったと思います。ましてや、戦地に家族を送り出した人々の胸の内は如何ばかりであったかと改めて思いを重ねます。
国会議員として、今回の震災の復旧・復興に向けて全力を尽くす事を、英霊の御霊の前でお約束申し上げます。
改めて、戦没者の方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、戦没者ご遺族の今なお忘れることできない深い悲しみに思いを致すとともに皆様のこれからのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、追悼の辞といたします。
参列者(遺族)平均年齢72.1歳
茨城県戦没者5万8102人
[ ながおか桂子事務所 ]
2011年8月25日 更新 | 活動報告