年頭にあたってのご挨拶
農林水産大臣政務官
衆議院議員 永岡桂子
新年明けましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
政治の世界では昨年、国民の高い支持を背景に5年余に亘り首相を務めた小泉総理の後を、初の戦後生まれの若く、国民的人気を誇る安倍総理が誕生しました。安倍総理は、就任後、外交はまずアメリカ訪問からという慣例に捉われず、まず中国、韓国を公式訪問し、小泉総理時代にこじれた政治関係の改善にすばやい対応をしました。
ただ、両国の間には、靖国問題や、歴史認識について国民感情がからみ、依然厳しい状況が存在しておりますが、取り敢えず、友好の第一歩を踏み出したことは今後の両国にとりまして、誠に意義あることと思います。
この安倍新内閣において私は、農林水産大臣政務官を拝命いたしました。
わが国の食料自給率は40%で残り60%は外国に依存しており、主要先進国では最低の状況でございます。私達にとって、1日たりとも欠かすことが出来ない最も重要な食べ物がこれでは、とても安心して生活できません。「ガンバロウ」と決意を新たにしたところです。
わが国の景気は、地方や家庭では、実感に乏しいものの、着実に進展し、
「景気拡大」局面が58ヶ月も継続し、昭和40年代の「いざなぎ景気」を超えました。景気の拡大はいざなぎ景気に比べ小さいものの上昇を続けていることは事実でありますので、希望をもって前進いたしましょう。
昨年、国民にとって最も明るいニュースは、秋篠宮妃紀子さまが男児を出産されたことで、皇室においての男児の誕生は、41年ぶりで、「悠仁」さまと命名されました。誠に喜ばしい限りでございます。
みなさまと共に改めて、お慶び申し上げるとともに、健やかなご成長をお祈りしたいと思います。
こうした明るいニュースがある一方、尊い子どもの命を奪う事件やホームレス事件等の凶悪な事件や、飲酒運転による事故等、連日、テレビ・新聞等のマスコミをにぎわしています。
更には、子が親を、親が子の命を奪うという従来の常識では考えられない事件も頻発しております。それぞれ深いご事情があってのことと存じますが、最愛のわが子を、かけがえのない親を、しかも自らの手でと言うのはどう考えてもあってはならないことと思います。
本来、家庭は、血筋を分けた親子兄弟がくつろぎ、何でも語り合える憩いの場であり、温もりを感じる心の安らぎの場であり、秩序ある社会の基礎を成す最も重要なものでございます。
人生にとって心のよりどころとなる最も大切な家庭が、崩壊したのでしょうか。
私は、日本の将来を思うとこうした現状に強い危機感を持っております。家庭の復権の必要性を痛感いたしております。
教育の場においても、いじめ問題、高校の必修科目の履修漏れ問題等、深刻な事態が生じております。原因は、いろいろ指摘されていますが、道徳、規範意識の低下等、将来を見据えた抜本的対策が必要です。
外交面においては、アメリカでは昨年、上院・下院の中間選挙があり、いずれも民主党が勝利を収めました。これは、イラク問題が大きく影響していると見られています。日米同盟を基本とする日本外交にも大きな影響を及ぼす可能性があり、毅然とした外交姿勢が重要です。
北朝鮮が昨年、テポドンなどのミサイル発射、更には、核実験を強行する等、東アジアの平和と安定に重大な脅威を及ぼし、とりわけ、わが国の安全保障にとって重大な挑戦であり、断じて容認できません。
エネルギー問題も重要でございます。
わが国のエネルギー自給率はわずか数%と主要先進国の中でも最低です。 産業用、民生用にとっても、エネルギーは生命線でございます。資源の少ない日本にとりまして、エネルギー源の確保は、食料と並んで最重要課題でございます。
この問題に関しては、中国との東シナ海のガス田、ロシアとのサハリン2問題、イランとのアザデガン問題や全アフリカ諸国の囲い込み等、エネルギー資源の権益確保を巡って、新たな動きがあり、わが国の外交手腕が試されています。
食料にしろ、エネルギーにしても自給率は極端に低い状況でも、国民に夢のある充実した社会生活を約束し、安心感を与えることは、政治に課せられた最大の責務と考えております。
いついかなる時も、日本のために安定供給をしてくれる国が多数存在することが「安心の源」です。
そのためには、外交は、最重要課題と考えております。
このほか、憲法改正、財政再建をはじめ、国民生活に直結する年金、医療、介護問題、治安対策、道州制の導入や地方分権の推進等、問題は山積しておりますが、いずれも、わが国の将来を左右する重要課題でございますので責任ある対応をする所存でございます。
戦後、わが国は、多くの国民の力により、驚異的復興発展を遂げ、国際社会において、経済大国としての地位を不動のものとしました。
しかし、昨今、将来に自信を失い、不安を持つ人々が増えているような気がいたしてなりません。
美しい国ニッポン、活力ある誇りの持てる日本建設のため、私は、自民党所属の国会議員として、みなさまと共に邁進して参りたいと考えております。
最後に、この一年がみなみなさまにとりまして、明るい希望に満ちた年になりますよう心からお祈り申し上げ、年頭のあいさつとさせて頂きます。
[ ながおか桂子事務所 ]
2007年1月1日 更新 | 活動報告