農水大臣政務官としてブラジルに出張。(7/30~08/04)
日本でもクリーンエネルギーとして近年急速に実用化が図られているバイオエタノール。
世界的にも地球温暖化対策が急務となり、ガソリンの代替燃料として注目されていますが、実はブラジルでは約30年も前から自動車用混合燃料などにサトウキビによるエタノールの利用が進められています。現在では、世界のエタノール生産量の約7割がブラジルとアメリカによるもので、(アメリカは主にトウモロコシ)国内消費のみならず外国への輸出も積極的に行うなど、国のエネルギー政策上重要なウェイトを占めています。
今回の出張の第一の目的は、そんなバイオエネルギー先進国であるブラジルのエタノール工場の実情を視察し、地球温暖化対策の主要省庁である農林水産省として、我が国の取組みにフィードバックすることにあります。
また、ブラジル政府ブラジレイロ農務副大臣、ミケレット農業関係議員連盟会長(下院議員)他、農業関係議員の皆さんと会談し、日伯両国の農業について意見交換。特に食の安全については、ブラジル産牛肉の安全確認のため日本から技術者を派遣することをお伝えいたしました。
他に、味の素の現地工場などいくつかの施設を視察、日系団体の方々との交流会、日本移民開拓先没者慰霊碑への献花を行い、忙しくも充実したスケジュールでしたが、中でも特に嬉しかったのは、ブラジル茨城県人会の皆さんが歓迎会を開いてくださり、直接、交流できたことが、今回の出張に於ける、もう一つの大きな収穫になりました。
日本から遠く離れた地球の反対側で一生懸命頑張っている茨城県人の皆さんの、それでも故郷・茨城のことを片時も忘れず、心の拠りどころとしているということが、話を聞くうちに自然と気持ちが伝わって参りました。
茨城県民の皆さんにも、このことを是非知っておいて頂きたいと思い、この場でご紹介いたしました。
[ ながおか桂子事務所 ]
2007年7月31日 更新 | 活動報告